逃避変異したウイルスはワクチンの効果に影響を与える恐れ
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変異を繰り返している新型コロナウイルスについて、ウイルスを攻撃する抗体から逃れる「逃避変異」が確認されたとの報告がWHOよりありました。
これは現在作られているワクチンの効果にも影響を与える恐れがあるとのことで、新型コロナ感染を抑え込むように動いている世界各国で話題になっています。
WHO 変異ウイルスで「逃避変異」確認 ワクチン効果に影響も
2月11日 10時22分
WHO=世界保健機関は日本でも感染が確認されている3種類の新型コロナの変異ウイルスについて、抗体から逃れることができる「逃避変異」が起きていると警告しました。
WHOは9日付の報告書の中で、南アフリカ、ブラジルに続いてイギリスの変異ウイルスでも、ウイルスを攻撃する抗体から逃れる、いわゆる「逃避変異」と呼ばれる変異が確認されたとしています。「逃避変異」したウイルスは抗体の働きを弱めるため、ワクチンの効果にも影響を与えるおそれがあると指摘しています。
<以下略>
これまでも新型コロナウイルスの変異株が発見されているのは皆さんもよくご存知だと思います。
ニュースでも書かれている感染力1.7倍のイギリスの変異株は昨年末から問題となっていました。
ただこの時は変異株にもワクチンの効果はあり、対応可能だという報告があったのですが、今回の報告はこれまでの新型コロナウイルス感染により体内で作られた抗体では対処できない変異株が現れ始めたというものです。
そうなってくると、従来の抗体を体内に作るためのワクチンでは効果が見込めないのではないか?という話になってくる訳です。
完全に効果が出ないと言うことではないようですが、今後さらに逃避変異が続いた場合、新たなワクチン開発を進めなければならない可能性が高くなります。
ウイルスとワクチンや特効薬とのイタチごっこはこれまでもあったことなのですが、パンデミック下でワクチン接種がやっと進んでいるような状況下において逃避変異の対応も行わなければならないとなれば、更なる混乱を引き起こすことは想像に難くありません。
この「逃避変異」がこの先どんな社会的変化をもたらすのか経過を見ないと分かりませんが、新型コロナウイルスとの戦いはさらに続きそうです。
大切な人を守るための感染予防対策にやりすぎなんてことはありません。
ちょっとした気の緩みが後の大きな後悔になってしまわないように、気を引き締めて対策を続けていきましょう!