消毒液の散布による「化学物質過敏症(MCS)」が増加している件

2020年はアルコールや次亜塩素酸水によるものの比率が高い

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2020年3月~4月にかけて、新型コロナウイルスが世界各国に蔓延していった時期に、路上に消毒液を散布していた映像を覚えていらっしゃるでしょうか?

日本国内ではなく他国の映像でしたが、ウイルスを不活性化させる目的で路面が消毒液で覆われるほどの散布を行っていたのを覚えています。

 

消毒液を吸い込んでしまって体調不良を訴える方が増えたことにより、世界保健機構(WHO)は「路上での消毒剤散布には新型コロナウイルスを除去する効果はなく、むしろ健康上のリスクが生じると警告」していました。

 

日本国内で消毒液の路上散布が行われたという事例は聞いておりませんが、アルコールや次亜塩素酸水を使用した手指消毒液が店頭に置かれていたり、こまめな拭き取り洗浄による消毒液の使用により、揮発した化学物質が空気中に多く漂っていることは想像できます。

 

さらに、次亜塩素酸水を使用した室内消毒作業を行う業者などもいて、春先のWHOの警告は何だったんだろうと考えさせられることもあります。

(※注:弊社の除菌・抗菌コーティング作業はアルコールや次亜塩素酸水を散布することはありません。)

 

さて、このように日常的に空気中に化学物質が漂っている状況下において、体調不良を訴える人が増加しているというニュースがありました。

消毒液で体調不良、訴える人が増加傾向 「店入った瞬間に具合悪く」 専門家「社会の理解と配慮必要」

12/24(木) 16:50配信

 

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、消毒液による対策も広く継続的に行われ、空気中の化学物質に体が反応して湿疹や頭痛などの体調不良を訴える人が増えている。症状によっては「化学物質過敏症(MCS)」と診断されることもあり、医師や支援団体は「社会的な理解と配慮が必要だ」と訴えている。

 

<中略>

 

 MCSに詳しい渡辺一彦小児科医院(札幌)は年間80~90人をMCSと診断する。従来は柔軟剤の香りが原因の人が多かったが、渡辺一彦院長(69)は「今年はアルコールや次亜塩素酸水など消毒液によるものの比率が高い。新患には現役看護師もいる」と話す。

 

<以下略>

「化学物質過敏症(MCS)」は、特定の、または複数の化学物質に体が反応し、様々な体調不良を引き起こす症状です。
非常に微量の化学物質であっても反応してしまうので、一度発症してしまうと日常生活に支障が出てしまいます。

 

新型コロナウイルスに対する感染予防対策により、2020年は上記のようなアルコールや次亜塩素酸水などの消毒液に起因する化学物質過敏症の診断が増えているとのこと。

 

感染予防対策として消毒・除菌を行うことは多くの方の安心と安全を支えることにつながりますが、消毒に使用される液剤まで考慮しないと、化学物質過敏症の方の健康被害につながる恐れがあるということです。

 

この化学物質過敏症は以前から問題視されていて、部屋の壁紙や車内の接着剤などに使用されていたホルムアルデヒド他屋内に漂う化学物質が原因のシックハウス症候群が有名です。

車内においては新車の匂いとも言われていましたが、車酔いの原因になっていたこともありました。

 

過去形で書いているのは、シックハウス症候群や車酔いの原因になるとして、現在では改善されているからです。

 

それでも日常には様々な化学物質にさらされています。

部屋の芳香剤なども化学物質ですし、柔軟剤の匂いなどもそうです。

 

多くの方には良いと言われる香りでも、化学物質過敏症の方にとっては体調不良を起こす原因物質でしかないこともあるということを頭の片隅に入れておいてください。

 

大切な人を守るためにも、ちょっとした気遣いを忘れないようにしたいですね。