新型コロナウイルスのワクチンの現状をまとめてみました。
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新型コロナウイルスのワクチンについてもよくニュースで取り上げられているのですが、他国のワクチンニュースも同じように流されるので日本の状況がよく分かりません。
ということで、ワクチンの承認や臨床試験情報をまとめてみます。
WHOの発表によると、12月16日時点で臨床試験を行っている新型コロナウイルスワクチン候補は56種類あり、さらに166種類が臨床試験前の状態にあるとのことです。
アメリカのファイザー社とドイツのビオンテック社のワクチンはすでにイギリスでは承認されていて、12月11日にアメリカでも緊急使用許可がでています。
さらにアメリカのモデルナ社は11月30日にアメリカとヨーロッパで申請していまして、アメリカでは12月17日にFDAが緊急使用許可を支持しています。
指示されているだけで承認までは至っていません。
ロシアでは国立ガマレヤ研究所が開発した新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を8月に承認していて、中国では国産ワクチンが年内にも承認されるようです。
2020年12月24日段階で言えば、承認されている国があるワクチンは、ファイザー社とドイツのビオンテック社と国立ガマレヤ研究所の3種類のみとなっています。

一方日本はというと、2020年12月18日にアメリカのファイザー社が申請を行っていまして、臨床試験が進行中とのことです。
このファイザー社のワクチンが国内申請では唯一であり、現在日本で承認されている新型コロナウイルスのワクチンはありません。
厚生労働省は、早ければ2021年2月中には承認するかどうか結論が出ると言っているようですが、それまではワクチンすらなく過ごさなくてはいけないという状態なのですね。
国内産のワクチンの開発状況についてもかなり遅れています。
一番進んでいるところでは、遺伝子医薬を開発されているアンジェス社が開発中のワクチンが、第3相まである臨床試験の中の第2相臨床試験を行っているのが最速で、臨床試験まで進んでいるのは他には塩野義製薬社のみです。
KMバイオロジクス社、第一三共社、IDファーマ社の3社もワクチン開発を行っていらっしゃいますが、まだ臨床試験も行えていません。
他国からの輸入ワクチンに期待するしかない状況ではありますが、他国産ワクチンも2021年2月下旬からしか使えない、しかも“早くて”という注釈が付いています。
新型コロナウイルス感染者数が毎日増え続けている状況の中、本日はクリスマスイブですし、年末年始も控えています。
今が一番感染者数が増える時期と思うのですが、ワクチンすらないというのはいかがなものかと思います。
市中感染を防ぐには個々人の情報収集、努力、感染対策に委ねられています。
最善を尽くしても完ぺきとはならない新型コロナウイルス対策ですが、みなさんお願いします。
コロナ禍の終焉と日常を取り戻すまで、弊社は走り続けます!