本当に怖い!新型コロナウイルスの後遺症について

入院後約110日以上経過した時点でも後遺症に苦しんでいらっしゃる方が多数

いつも弊社ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
今回は、新型コロナウイルスにかかってしまわれた方々が苦しんでいる『後遺症』について、現段階の情報をまとめてみたいと思います。

 

各種メディアでニュースとなっている様々な症状がありますが、今回は『日本呼吸器学会』が発表されている後遺症に焦点を当ててまとめます。

COVID-19 のいわゆる「後遺症」について

2020 年11 月5 日(第1 版)
一般社団法人 日本呼吸器学会

 

【はじめに】
COVID-19 ではインフルエンザのような発熱、咳、痰などの感冒様症状以外にも嗅覚障害、味覚障害、消化器症状(下痢、嘔吐)、耳鳴り、脱毛など多様な症状を訴える患者がいることが分かってきた。当初、世界保健機構(WHO)は中国の報告から軽症なら約2週間、重症であれば3-6 週間ほど回復に時間がかかると発表していた。しかし最近になって本邦を含む世界各国からCOVID-19 罹患後に⻑期に症状が遷延するいわゆる「後遺症」の報告が相次ぎ注目されている。

 

【どのような「後遺症」があるか】
本邦の調査はまだ十分でない。イタリアからの報告(n=143)1)では、症状出現後約60 日の段階で少なくとも1 つ以上の症状が残存している患者は87.4%にのぼり、症状としては倦怠感が53.1%、呼吸困難感が43.4%、関節痛が27.3%、胸痛が21.7%に認められ、その他、咳嗽、嗅覚脱失、目や口の乾燥、鼻炎、眼球充血、味覚障害、頭痛、喀痰、食思不振、咽頭痛、めまい、筋肉痛、下痢など様々な症状が認められた(図1)。32.2%の患者で1〜2 つの症状があり、55.2%の患者で3 つ以上の症状を認めた。また44.1%の患者ではCOVID-19 罹患後60 日の時点でも生活の質の悪化が見られていたという。

 

フランス2)では入院後約110 日以上経過した時点で、55%で倦怠感、41.7%で呼吸困難感を認めたのは前述の報告と同様に高頻度であったが、34.2%で記憶障害、30.8%で睡眠障害、26.7%で集中力の低下、20%で脱毛を認めた。
ドイツからの報告3)では診断後約70 日の時点で(n=100)血液検査や心臓MRI 検査を施行したところ、71%で高感度トロポニンT が検出され、また、きわめて高率(78%)に心臓MRI に異常を認めたという。検査を行うと、心血管系の障害は頻度が高いものと考えられる。
また、COVID-19 に特徴的な症状として嗅覚・味覚障害があげられるが、イタリアからの報告4)では診断時に味覚障害、嗅覚障害を認めた軽症患者では、発症から4 週間の時点で48.7%(55 人)は完全に改善し、40.7%(46 人)で状態が改善したものの、10.6%(12人)で症状の残存もしくは悪化を認めたという。前述の入院後約110 日目の調査においても嗅覚障害が13.3%、味覚障害が10.8%認めていたという。

 

<中略>

 

【対応策】
現在、「後遺症」に対する対策や治療についてエビデンスのある確立した対策や治療法はなく、対症療法が中心となる。

 

<以下略>

日本の調査はまだ十分ではないとのことで、イタリアとフランスからの報告を中心にまとめられています。

 

まず【はじめに】の冒頭で言われている後遺症は次のものとなります。

 

・発熱、咳、痰などの感冒様症状
・嗅覚障害
・味覚障害
・消化器症状(下痢、嘔吐)
・耳鳴り
・脱毛

 

この辺りの後遺症はニュースでも取り上げられていますが、ヨーロッパ諸国に比べて日本は感染者が少ないことからか、取り上げられる時間や枠はとても少ないです。

 

しかもこの後遺症ですが、新型コロナウイルスにかかった後60日、2か月後の時点でも続き、驚くべきことには110日以上経過した時点でも多くの方が後遺症に苦しんでいるということが書かれています。

 

様々な後遺症があるのですが、そのうち一つ以上の症状に苦しむ方が87.4%にものぼるというのは驚きの数字です。
逆に言えば、12.6%の方しか完治していないということですから、新型コロナウイルスにかかってしまうことの恐ろしさを表しています。

 

約60日経過後の報告がイタリア、約110日以上経過後の報告がフランスなので一概に比較はできないのですが、症状別の後遺症残存率を見てみます。

 

■ 60日経過後
倦怠感:53.1%
呼吸困難感:43.4%
関節痛:27.3%
胸痛:21.7%

 

・その他症状
咳嗽(せきこむこと)、嗅覚脱失、目や口の乾燥、鼻炎、眼球充血、味覚障害、頭痛、喀痰、食思不振、咽頭痛、めまい、筋肉痛、下痢

 

■ 110日経過後
倦怠感:55%
呼吸困難感:41.7%
記憶障害:34.2%
睡眠障害:30.8%
集中力の低下:26.7%
脱毛:20%

 

味覚障害や嗅覚障害の症状を訴えていた軽症患者については、新型コロナウイルス発症後4週間で48.7%のかたが完全に改善され、さらに40.7%の方がその後改善しているとのことですが、10.6%の方は症状が残り、症状が悪化してしまう方もいらっしゃったとの報告がされています。

 

これが通常の風邪とは違う新型コロナウイルスの怖いところであり、世界的に感染予防対策をしなけけばならない根拠とも言えます。

 

テレビニュースでも後遺症に苦しまれている方が出演し、『かかるはずがないと思っていた』『対策を無視したことを後悔している』などおっしゃってますが、その言葉は本当に重いものです。

 

上記論文に書かれていますが、新型コロナウイルス感染症の後遺症治療については、対策や治療法が確立していないため症状を抑えるだけの対処療法しかありません。

 

今後も新型コロナウイルスにかからない、新型コロナウイルスを人にうつさないという予防的観点から様々な施策を国民一丸となって行っていく必要があります。

 

ワクチン開発は進んでいますが、特効薬ではありません。
あくまでもワクチン接種により体内に抗体を作り、かかりにくくするだけのものでしかありません。

 

新型コロナウイルスは様々な亜種が発生しているとも報じられていますので、現在開発中のワクチンでは対応できなくなることも予想されます。

 

徹底的な感染予防対策を行って、安心して暮らせる安全な社会を作っていきましょう!